チンピラ ～TWO PUNKS～ 青山真治 監督 大沢たかお ダンカン 鮎川誠 音楽

（1996年製作の映画）
製作国：日本上映時間：101分
ジャンル：ドラマ

強烈な暴力はなく、むしろ動きだけがある。車ではなく自転車だったり正にチンピラ的な貧しさで明るいユーモアがある。
パチンコ屋のシーンとクラブのシーンが良かった

めちゃめちゃ良い。90年代エネルギー全開映画。

風見鶏。静寂。暴力。海。

処女作のHelplessは黒沢清感、2作目のコレは北野武感が凄いが、どちらもショットのカッコよさは彼らの作品に引けを取らない。

青山真治の映画は初めて。
海のシーン良かった。
北野武みたい

青山真治らしさは充分。金子正次の脚本のテイストは出てる。細部のコントロールは未だ若いので仕方ない。

青山真治×（金子正次+北野武）
俺の好きなもの詰め合わせセットて感じでとても楽しかった

野心的だった大沢たかお。いやしかし不器用！
BARの卑猥な薄暗さが好き。

砂浜を転がり落ちる大沢たかおさんが格好良い。

公園での大沢たかおさんとダンカンさんの出会いのシーンが良かった。
ダンカンさんに売られると思い込んでいる大沢たかおさんが可愛い。

鮎川誠さんのギターが格好良い。

大沢たかおとダンカンのブロマンスがちょっと臭すぎる感じもしたが演出は素晴らしかったと思う。大沢が寺島進を追って殺し合いになり、寺島を捨てた女とキスするまでの長いシークエンスや、大沢がダンカンと公園で知り合う場面とその後に公園で大沢がうなだれる場面を同一シーン内で捉えたところなどが印象的。

最初のショットで一目惚れした。
しずかな海岸もうるさい都会もひたすら美しい。
引き✕長回しで撮られる挑発、暴力、救済は動く絵画のよう。
上下関係も下剋上もやがては崩れて砕けて水平になる。
みんな最後は結局無邪気に命で遊ぶ子供なのだ。

ファーストカットの海からもう真治って叫びたくなった。
大沢たかおかっこいいな、ラストの静止画の銃を打つのはヌーベルバーグのようで良い。
女とダチと北野組のようなヤクザになりきれないチンピラの話！
海はやっぱいいし、若松孝二みたいなショットも見れて幸せだった！