46億年の恋 三池崇史 監督 松田龍平 安藤政信 窪塚俊介 石橋凌

（2005年製作の映画）
製作国：日本上映時間：84分
ジャンル：アクション恋愛

あらすじ
閉ざされた監獄の中、事件は起きた。すでに絶命している青年・香月史郎に馬乗りになり、首を絞める少年。看守に取り押さえらた少年・有吉淳は叫び続ける。「ぼくがやりました！」－かつて二人は同じ日に刑務所に投獄された。寡黙で誰にも心を開かない有吉と、誰彼かまわず殴り倒す凶暴な香月。性格は正反対だったが、二人の間には、ある濃密で温かい空気が流れていた。捜査が進むほどに、有吉の動機は謎に包まれていく。それぞれの思惑から、証言する囚人たち。やがて、捜査線上に浮かんだのは、静かな微笑みをたたえた、刑務所の新所長。彼には、香月から暴行を受けた妻が自殺したという過去があった－。

監督
三池崇史
脚本
NAKA雅MURA
出演者
松田龍平 安藤政信 窪塚俊介 渋川清彦 金森穣 遠藤憲一 石橋凌 石橋蓮司

前衛的な舞台を観ているような気持ちになる。不思議な映画だけど宇宙か天国どちらに行きたいかのくだりは印象に残った。

監獄で囚人が死んでしまう話。

どんな話かずっと気になっていた作品。
すごいコンテンポラリーな作品で圧倒されてしまった。

光や構図が一枚一枚計算されたように美しい。そこに必要なものだけがある舞台を見ているようだった。天国と宇宙ならどっちに行きたい？

三池監督が撮る松田龍平さん
美しすぎる。
三池監督のこんな作品がもっと見たい。

｢どっちに行きたい？天国か、宇宙か｣
天国の対で宇宙が出てくるのがエモいね、、

香月と同じ場所に行きたい有吉と、有吉を汚れた場所に来させたくない香月

愛だね

三池監督だったのは意外だったけど、亡霊（石橋凌さんの奥さん）のみ三池監督ぽいかも。笑
安藤政信は言わずもがなかっこいい！
かっこいいというか美しい。
ただ刺青があったりなかったりなのは意味があったのかな…。
刺青があるときは暴力的なときで、刺青がなときは暴力的な感情がないときみたいな。

香月が犯した人は誰だったんだろう。

三池崇史の本質、少なくともその一角が現れている隠れた逸品。既に誰もが知る俳優になっていた松田龍平からここまでの瑞々しさを引き出せるというだけでも、十分に演出力を感じさせる。あと石橋凌。

三池崇史って、結局どういうのが一番「撮りたい」んだろうか、ってすごく思っていて、何でも撮るし何でも撮れるんだけど、もしこれが撮りたいんであればもっとこういうのを作れる世界がいいと思うし、もしこれを撮りたいと思わずに撮ることになったから撮ったのであればそれはそれでものすごいじゃん、と思った。

なぜ殺人は起きたのか？暗い刑務所の中で展開されるミステリー映画。

暗い監獄の中で男は同じ囚人の首を締めていた。僕が殺しました。そう言い放った男の目はどこか悲しげであった。一体、なぜ男は殺したのだろうか。

画面に時折文字が映る。それは登場人物の心情なのか。波のない展開なので退屈してしまうかもしれない。